7-2.ピンケーブル聞き比べ(その2)

ピンケーブルを自作する際、最も大変で、且つ、家族の評判も悪い作業は、
ブチルテープを巻きつける作業です。何せ、変な処に付いてしまうと後が
極めて厄介。

そのくせ、ブチルテープの効果をキッチリ比較・確認したことが無かった
ので、今更ながらですが実験して見ました。

A.聞き比べたピンケーブル2種類



    上の写真にあるピンケーブル(RCA)2種類を聞き比べて見ました。
    見難いですが、上から
      a.Fケーブルで自作したもの。銅テープによるシールド付き

      b.上記のものにプチルテープを巻きつけてダンプしたもの。
      

B.聞き比べの方法
    聞き比べるピンケーブルをCDプレーヤーとプリアンプの間に入れて、CDの音を聞きま
    した。
    尚、プリアンプとパワーアンプの間は、「6N銅単線(2.0mm)+銅テープシールド付
  き+プチルテープ」で自作したものを接続してあります。

  なぜ、聞き比べるピンケーブルをプリアンプとパワーアンプの間に入れなかったかと言うと
  「b.」のコードの長さではプリアンプとパワーアンプを接続するのに不足したからです。

  よって、聞き比べたケーブルの長さが違うので、純粋にプチル有無の影響だけを聞き比べた
  ことにはなりません。

C.結  果
  「a.」(ブチルなし)の方が情報量が多く、音場も広く聞こえます。「b.」はつまらない音
  に聞こえます。只、低音の力強さは「b.」の方があると思います。

  しかし、これは「a.」と「b.」を比べた場合の話。何時も使っている「6N銅単線(2.0
  mm)+銅テープシールド付き+プチルテープ」と比べて見ると、どうも「a.」の方は余計な
  音が出ているのではないかと思われてなりません。

  と言うことで、プチルテープを巻きつけることによる音への影響は、どうも間違いなくあり
  そうです。しかし、巻いてダンプした方が必ず音が良く「聞こえる」とは言えないかも知れ
  ません。少なくとも、Fケーブルを使う場合は、巻かない方が良さそうです。
  只、正確性と言う点になると、「プチルテープを巻きつけた」方に軍配が上がるのではない
  でしょうか。

  尚、「b.」と「6N銅単線」の音の差は、「a.」と「b.」の差よりはるかに大きいようです。
  今度は「6N銅単線」を使って、ブチル有無による違いを聞き比べて見ることにしたいと
  思います。
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