18-3.製作 組み立て
ケースの加工が終了したので、いよいよ組み立て。基板に部品を半田付けし、入出力
端子等と配線を行いました。

組み立ては基本的に窪田先生の製作記事通りに行ったのですが、ネットで調べて見る
と「FET 2SK76と2SJ76は放熱器なしではかなり熱くなる」と先に製作
された方が報告されていたので、下の写真の通り放熱器を取り付けました。
この時注意しなければならないのは、基板のレイアウトが放熱器を取り付けることを
前提としていない為、放熱器を削る等加工しないと、上手く取り付けられないことです。
(放熱器を削ると取り付けが不安定になるので、私はホットボンドで補強しました)



そうは言ってもケースの加工に比べれば一連の作業は割とスムーズに終了。と言うよ
りケースの加工にはとても苦労したと言うのが本当の処です。

さていよいよ音だし。この日の為に購入したADプレーヤー「テクにクス SL−12
00 MK4」にデノンのカートリッジ「DL−103R」接続して、異変が起きても
直ぐ分かるように五感を研ぎ澄ましてボリュームを上げると、音が出ない。ん〜。
それどころか、何やらやな臭いが。そこで直ぐに電源OFF。

アンプ部に電気が来ているか見るために、アンプ部の放熱器を触ると冷たいまま。それ
ではということで、電源部のFETの放熱器に触ると片方だけ火傷しそうに熱くなって
いるのを発見。調べてみるとアンプ部へ電源を供給する配線に誤りがあることが直ぐに
分かりました。何回も確認して配線したつもりなのですが。なさけない。



配線の誤りを修正して、再度、電源ON。こんどはきちんと音がでました。
只、AD(アナログディスク)の音を聞くのは、およそ25年振りでしたが、正直言っ
て出てきた音にはちょっとガッカリ。レンジは狭く、情報量も少なく寝ぼけたような音
でした。これがADの音なのか? もっと高級なプレーヤーを使わないと駄目なのか?
25年前に聞いていたのはこんな音か?

そこであちこちいじり始めたのですが、後から考えると出だしの音が悪かった大きな
原因の一つに、作ったイコライザーアンプのエージング不足があったと思われます。
もちろん、他にも色々ありますが、こと出だしの音が悪かったことに限って言えば、
エージング不足は大きな原因だったと思います。今回の経験からアンプでもある程度
使って見てから音を判断する必要があることを痛感しました。

尚、あちこちどこをいじったか等は改めて書かせて頂く予定です。


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