16.ラインバッファアンプ(レベルコントローラー)を作る
 キットの真空管パワーアンプ(6V6Gシングル)を作ったので、これとペアと
 なるレベルコントローラーとして、以前「stereo」誌に製作記事が掲載さ
 れた福田 雅光氏設計の「独立電源型CD専用真空管ラインバッファ・アンプ」
 作ってみました。

 製作記事が掲載されてたのは恐らく12年位前、作ってみたくて記事は切り抜い
 てあったのですが、完成させる自信がなくてそのままになっていました。

 しかし、なんとか真空管パワーアンプ(6V6Gシングル)を作り上げることが
 出来たので、製作に挑戦することにしました。

a.ラインバッファアンプとは
 ボリュームに所謂、「ハイ(高インピーダンス)受け、ロー(低インピーダンス)
 出し」を実現する為のバッファアンプをプラスしたものです。簡単な仕様は次
 の通りです。

  ・入出力は1系統で、ボリュームコントロールのみ。
  ・双三極真空管12AU7によるカソードホロワー回路を使いハイ受け、ロー
   出しを実現。カソードホロワー回路なのでゲインは1以下。
  ・電源独立構造(下の写真の左側)とした2ピース構造。



b.部品を集める
 福田氏はコンデンサー,抵抗等について詳細な比較試聴を経て最終的に使用する
 部品を決定しており、製作記事にはメーカー名,型名付きのパーツリストが掲載
 されています。
 しかし、秋葉原のラジオストアーにあるシーアールさん等に確認した処、トランス
 以外の部品のほとんどは製造中止になっていました。

 そこで、アンプ製作に関する本・雑誌、インターネット等を参考にして使用部品
 を決定。秋葉原のラジオストアー,ラジオデパート等を歩き回って部品を購入し
 ました。

 部品を購入した店は素人には敷居が高そうに見えますが、実際に話をしてみると
 そうでもない処も多いようです。しかし、その通りのお店も確かにありました。
 5ピンコネクターを置いているか尋ねた処、「型番は? 型番が分からないと
 出せない」と言ったきり黙られてしまったお店もありました。でも素人を相手に
 していては商売にならないでしょうから、仕方ないと思います。


尚、本アンプで最も重要な部品
の一つであると思われるボリュ
ームについて、福田氏はNOBLE
RV24YG[100KΩ]を使われています。

福田氏は秋葉原で一般的に入手
可能であることを条件に部品の
選定を行われていますが、ボリ
ュームの選定には大変苦労され
たようである。

私も経験からボリュームの音質
に対する影響は極めて大きいと
感じているので、本アンプには
セイデンの抵抗切り換え型を使


 うことにしました。上の写真の青色の抵抗を使ったものがこれです。

 私の購入したものはリケノームRMG抵抗を使ったものですが、同抵抗が入手難にな  ったとのことで、同タイプのものは販売していないようです。  詳しくはhttp://www.tachyon.co.jp/%7Esichoya/seiden/seiden.html。  尚、ボリュームのどこにアースを接続するか説明書では分からなかったので販売  元に問い合わせた処、抵抗が集合しているグランドパターンのどこでも構わない  そうです。下記の図の通りです。



VA(Visual Audio)に戻る

sungate HPのトップページに戻る