15.もっと本格的にアンプを作る

1.もう一寸骨のあるものを
 パワーアンプキットTU−870が完成すると、直ぐにもっと本格的なアンプを
 作りたくなりました。もう一寸骨のあるものを。しかし、やはり「実体配線図」と
 「組立説明書」がないととても無理なので、又、キットを購入することとしました。

 そこで「良心的な内容のキット」と某書で紹介のあった、某社のキットを購入。
 消費税込みで73,290円。出力は4W×2、構成は
  出 力 管:6V6G×2本
  電圧増幅管:6SL7×1本
  整 流 管:5Y3×1本
 です。下が完成した写真。とても70千円一寸の値段には見えない立派なものです。
 ところが、ここまで来るのに七転八倒、艱難辛苦、一寸骨のあるどころではありま
 せんでした。



2.何が大変だったか
 何が大変だったかと言うと、
 ・何とキットでお約束の「実体配線図」と「組立説明書」がなかったこと
  この会社のキットを購入する方はベテランが多いのだそうです。使っている配線
  材(ウエスタンエレクトリック社製),抵抗,コンデンサーを見ると素人の私で
  も他の会社のものとは一寸違う感じがします。

 ・真空管が全部で6本入っていたこと

回路図を見るとどうみても私に
は使う真空管は4本にしか見え
ません。回路図は当然、片チャ
ン分しか書いてないので、自分
が何か見落としていると思った
のです。しかし、後で分かった
のですが使うのはやはり4本で、
後の2本はおまけ。つまり、
出力管6V6GTが2本おまけ
で入っていたのです。

左写真の上の2本が6V6G。
下の右2本が6V6GT。
後が6SL7と5Y3です。
6V6G以外はRCA社製。

  6V6Gは不明、これもRCA社製でしょうか?


 ・配線材が各種入っていたこと 左写真がキットに入っていた ウエスタンエレクトリック社製 配線材です。 上の一番右がシールド線なので すが、これがとてもゴツイやつ で、芯線は単線、網線も極めて 緻密に織られているもので、網 には見えないもの。 他の線も単線のようです。

 ・シャーシーのチョークコイル取り付け穴の位置がほんの少しですがズレていた   こと  等々です。特に「実体配線図」と「組立説明書」がないのには苦労しました。  しかし、キットメーカーの方がとても親切で、色々教えて頂き無事完成することが  できました。結果的には大変勉強になりすごく良かった思っています。  内容だけでなく、キットメーカーの方もとても良心的でした。  さてこの七転八倒、艱難辛苦の様子は、又、ここに書きたいと思っています。  更に、真空管式(12AU7)ラインバッファアンプの製作に取り掛かっています  のでそちらも、後日、ここでと思います。今度はキットでないのでどうなること  やら。
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